※小鳥視点シナリオより――
“ディルドー”
先生はいつだって私のことを考えてくれてる。
私もいつも先生のことを考えてる。
それなのに……。
先生には絶対カケルのことを言いたくない。
私が汚れてしまっただなんて、言えるはず……ない。
私は……少し離れた唇の隙間から、
小さな声で問いかけた。
【小鳥】
「ねぇ……先生が男だったら、
どんなエッチした……?」
先生の動きがピクリと止まる。
そしてその数秒後。
私はとても後悔することになる。
【蘭】
「あたしに男に生まれてほしかったの?」
今まで聞いたことないほど切ない声で、
逆にそう問いかけられたから――。
それから先生は、私をうつぶせにし、
下半身に備え付けられたペニスをあてがった。
ひんやりとした感覚は作りものめいて、
体温の通っていたカケルのそれとは全然違う。
【小鳥】
「こ……んな格好……」
【蘭】
「恥ずかしいかな?」
恥ずかしいに決まってる……。
【蘭】
「でも、入れるの初めての子は
こうしたほうが痛くないからね」
先生は私の肩を押さえる手に力を込める。
いつもなら
先生のものになったみたいで、
嬉いのと切ないので、いっぱいになっただろう。
だけど――
初めて……。
そう言われて、私の心臓に鈍い痛みが走った。
【小鳥】
「……それ、入れるんですか?」
【蘭】
「うん、そうだけど?」
先生がゆっくりと腰を回転させ始めた。
膣口の周りにじんわりとした刺激が広がっていく。
【蘭】
「んんんっ……」
【小鳥】
「あっ……ああ……な、何……?」
多分、ペニスを使っているんだろうけど、
私からは何も見えない。